酸素カプセルの原理
1.酸素の種類
体内には2種類の酸素があります。
それが結合型酸素、溶解型酸素です。
【結合型酸素】
結合型酸素は名前の通り血液中のヘモグロビンと結びつく酸素のことです。
体内の99%の酸素は結合型酸素になり、ヘモグロビンの量を超えて運ばれることはありません。
また、結合型酸素は分子量が大きく毛細血管を通りにくいという特徴があります。
【溶解型酸素】
溶解型酸素は直接血液に溶け込む酸素のことです。
この溶解型酸素はヘモグロビンの量に依存しないという特徴があるので体内により多くの酸素を取り入れることが可能です。
また、分子量も小さいので毛細血管まで到達することが可能になります。
ですが通常の呼吸だけでは非常に少なく酸素吸入だけでは増えません。

2.ヘンリーの法則
ヘンリーの法則とは【気体が液体に溶解する量はその気体の分圧に比例する】という理論です。
つまり溶解酸素を作り出すには高気圧をかけなければいけないということです。
酸素カプセルは高気圧をかけて溶解型酸素を作り出し体内の隅々まで酸素を送り届けることが可能になる細胞レベルの治療です。
酸素カプセルの効果
酸素カプセルは様々な効果が報告されています。
代表的なものが
・成長ホルモン増加
・疲労の回復
・ケガの治癒促進
などの報告があり効果が期待されています。
(効果には個人差があります)
サッカー選手が骨折をしてしまいこの酸素カプセルに入って治癒を早めたり
高校野球の選手が連投をして疲労していたけど、この酸素カプセルに入り
甲子園を優勝できたエピソードもあります。
酸素カプセル治療の近年の報告
インプラント手術
インプラントの手術は本数にもよりますが身体に大きな負担をかけます。
手術後はほとんどの方が憔悴している印象があります。
手術後に酸素カプセルに入ることで術後成績が良くなると報告もあるのに加えて、手術での身体の負担をケアする意味で酸素カプセルを導入している歯科医院もあります。

片頭痛
酸素カプセルは片頭痛施術にも応用されています。
低気圧が近づくと、人間の体は微妙にむくんできます。このむくみは、脳の血管にも及んで脳血管周囲の三叉神経という神経を刺激して、頭痛の発作が起こりやすくなると言われています。
片頭痛はこうした状況は気圧の変化が原因となります。ですので気圧の調整が可能な酸素カプセルは、拡張した脳血管を調整、片頭痛の改善に役立と言われています。
また、酸素カプセルに入ることにより、心拍数が安定します。
指尖温度が上昇することで副交感神経が優位になり、より質の良い睡眠がとれることで疲労回復効果も期待されています。
また、溶解型酸素を取り込むことによって、眼精疲労が軽減し、視力の回復や緊張型頭痛の改善、慢性疲労の回復効果も期待されています。
酸素カプセルの入り方・注意点
1.酸素カプセルの中に入ります。
酸素カプセルの中に入って寝て頂きます。
貴重品等やスマートフォンも中に持ち込むことができます。
2.酸素カプセルをスタートさせます。
酸素カプセルのスタートは外側から当院スタッフが行います。
スタートすると気圧がかかっていき飛行機を乗った時のように耳がキーンとしてきます。
この時に、唾液を飲んだりして耳抜きを行って下さい。
耳抜きをしないと耳が痛くなりますのでしっかりと行って下さい。
途中で痛みが出たりしたら無理せず中止して下さい(スタッフに申し出て下さい)
※耳抜きができない場合は酸素カプセル療法を行うことはできません。
3.酸素カプセルに入るのに適していない方
①耳抜きができない人
体質的に耳抜きが苦手で飛行機に乗ると耳が痛くなる人や、普段はできるけど鼻詰まり等があって耳抜きができない人もご遠慮下さい。
②閉所恐怖症の人
当院の酸素カプセルは寝て入るタイプで一部外部は見える形ですが、閉所恐怖症の人にとっては圧迫感はあります。
③心臓、肺等に疾患をかかえている人
心臓、肺等に内科的な疾患を抱えている人は一度かかりつけの医師に相談してから入って下さい。
※その他、不安がある症状があれば一度,医師に相談してください。