超音波治療には身体を温める温熱作用と非温熱作用というものがあります。
ここでは非温熱作用について説明していきます。
超音波とは?
超音波とは、人が感じ取ることができないくらい高い周波数の音の波のことです。
この音の振動を使って細胞を振動させるエネルギーを使うのが超音波治療機です。

非温熱超音波療法
細胞同士を振動させると細胞同士が乾布摩擦のように擦れて摩擦熱が発生します。
この摩擦熱は筋肉や関節を温めるには有効的ですが急性期で筋・関節を温めてしまうと良くない時期には嬉しくない作用です。

この熱を発生させない程度の出力に抑えるのが非温熱超音波療法です!
専門的な知識になるのですが、超音波の出力W数を減らす・デューティ比(発射頻度)を下げるとこの非温熱作用を利用した超音波になります。

図1:デューティー比20%のイメージ。5回に1回しか発射されていない状態。

図2:デューティ100%のイメージ。常に超音波が発射されている状態。
非温熱超音波治療の期待できる効果
非温熱超音波治療は熱を加えないで細胞を微細振動させるマイクロマッサージ効果により以下の効果が期待されています。
・疼痛軽減
・創傷治癒促進
・局所浮腫の改善
・骨折の治癒促進
非温熱超音波治療の実際
温熱超音波治療は治療中に温かさを感じます。
ですが、非温熱超音波治療は治療中に何も温かさは感じません。
たまに、「先生、この機械止まってませんか?」と聞かれることもあります(笑)
「大丈夫です!。非温熱超音波治療は何も感じなくてもいいんです。」
と説明させて頂きます。
(同時に電気を流すコンビネーション治療時はビリビリ感を感じます。)
色々と述べてきましたが
非温熱超音波は痛めた直後や炎症がある時期に有効的ということです!!